jcb 使える カジノ（読み）jcb 使える カジノ （英語表記）Ayu

形態

日本の淡水魚を代表する魚で、優美な姿と独特の香気で知られ、中国では香魚（シャンユイ）といわれる。背側はオリーブ色、腹面は白色で、鰓蓋(さいがい)の後方に黄色の鮮明な斑紋(はんもん)（イエローマーク）がある。また、学名（種小名）altivelis（高い帆）が示すように、背びれが非常に大きい。古くから細鱗魚(さいりんぎょ)、渓鰮(けいうん)（谷川のイワシ）とも書かれたように、体表は細かな円鱗で覆われている。口器は独特な構造で、一名、銀口魚(ぎんこうぎょ)ともよばれたように、銀白色の厚いくちびるには、小さい歯が18～20個密集し一つの歯になったくし状の歯が13個ついている。また、学名（属名）Plecoglossus（ひだになった舌）が示すように、舌の前のほうと側面に舌唇(ぜっしん)とよばれるひだがある。大きさは地方によって異なり、全長15～20センチメートル。九州、四国ではよく成長し、体重が300グラム以上に達するものも珍しくはない。

［石田力三］

生態

jcb 使える カジノの産卵期は9～12月、産卵場は河川の中流域の下限付近である。孵化(ふか)した仔魚(しぎょ)はただちに海へ下る。海では主として沿岸域に分布し、プランクトンを食べて成長する。稚魚になると河口域に接近し、3～5月に遡河(そか)する。いわゆる「上りjcb 使える カジノ(のぼりjcb 使える カジノ)」である。遡河したjcb 使える カジノは河川の上・中流域の岩盤や石礫(せきれき)底の瀬や淵(ふち)にすみ、晩春から初夏にかけて急速に成長する。この時期は「若jcb 使える カジノ(わかjcb 使える カジノ)」といわれる。餌(えさ)は付着性の藍藻(らんそう)、珪藻(けいそう)で、独特の構造をもった上下の両唇(りょうしん)でそぎ取って食べる。このそぎ取った跡が「食(は)み跡」で、くし状の歯の跡が明瞭(めいりょう)に認められる。

　秋になって成熟すると、出水のたびに降河する「下りjcb 使える カジノ(くだりjcb 使える カジノ)」となり、産卵水域に達すると産卵場に集合する。産卵場は瀬にできるので、産卵場に群れるjcb 使える カジノは「瀬付きjcb 使える カジノ」とよばれる。産卵後の親魚は「錆jcb 使える カジノ(さびjcb 使える カジノ)」とよばれ、まもなく斃死(へいし)するが、湧水(ゆうすい)が多い河川では越年するものもある。これが「越年jcb 使える カジノ(えつねんjcb 使える カジノ)」で、伊豆半島の狩野(かの)川は越年jcb 使える カジノが多いことで名高い。淡水域と海水域とを往復する魚のなかでも、jcb 使える カジノのように孵化後ただちに海へ下り、ついで淡水へ戻って成長して産卵する魚は、両側回遊型の魚類といわれる。

［石田力三］

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jcb 使える カジノには琵琶(びわ)湖、池田湖（鹿児島県）などの天然湖や一ツ瀬ダム（宮崎県）、鶴田(つるだ)ダム（鹿児島県）などの人工湖にみられる陸封型がある。これは川と海を往復する回遊のパターンが川と湖に変わったもので、成長期を河川で過ごすものもあるが、産卵期以外は湖中で生活するものが多い。湖沼産のjcb 使える カジノは餌料(じりょう)などの関係から成長が限られ（全長8～12センチメートル）、「 コjcb 使える カジノ」ともいわれる。琵琶湖ではこのコjcb 使える カジノを1980年代中ごろのピーク時には年間700トン程度採捕し、各地に放流用種苗として供給していたが、近年、冷水病蔓延の風評の影響などにより減少し、2005年度（平成17）の放流量は年間約240トンとなっている。なお、仔魚は体色が淡く、琵琶湖周辺ではヒウオ（氷魚）とよんでいる。

［石田力三］

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河川を遡上(そじょう)して上・中流部に達したjcb 使える カジノのなかには、瀬に「 縄張り」（テリトリー）をつくるものもあり、瀬と淵(ふち)を往復する「群れjcb 使える カジノ」となるものもある。縄張りはほぼ1平方メートルの範囲で、その周辺の行動圏を含めると2～3平方メートルになる。北海道 パチンコ 延長 営業は食物自給圏であって、そのなかの藻類だけで1尾のjcb 使える カジノを十分に養うことができる。縄張りjcb 使える カジノは、侵入してきた魚（とくにjcb 使える カジノ）を激しく攻撃し、夜もその中で休むことが多い。

［石田力三］

俺 の スロット 公約

近年、都市排水などによる河口部の水質悪化やダムなどの構築により、海からの稚jcb 使える カジノの遡上が困難になった水域が増加しているにもかかわらず、jcb 使える カジノの漁獲量は上昇傾向である。これは、稚jcb 使える カジノの俺 の スロット 公約によるところがきわめて大きい。

　jcb 使える カジノは縄張りをつくる性質がきわめて強く、餌場を排他独占的に利用することが多いので、放流jcb 使える カジノの多くがすみ場を確保し、生き残って漁獲される（これを再捕率が高い、または放流が有効であるという）のであろう。放流jcb 使える カジノの再捕率は50％前後といわれる。

［石田力三］

養殖

琵琶湖の周辺ではかなり古くからjcb 使える カジノが養殖されていたとの説もあるが、養殖種苗としてコjcb 使える カジノに着目し今日のjcb 使える カジノ養殖の端緒を開いたのは明治40年代、東京帝国大学教授の石川千代松である。その後、海産稚jcb 使える カジノも用いられるようになり、1980年代後半には年産1万3000トンを上回るようになったが、近年は河川環境の悪化などにより減少傾向にあり、2004年（平成16）の年産は約7200トンとなっている。養殖池は、中央に排水部がある円形、八角形のものが多く、面積は100～150平方メートル、毎秒10リットル以上の水が必要である。餌としては魚粉を主体にしたクランブル飼料（粗粉状の固形飼料）を与える。養殖魚としてのjcb 使える カジノの特徴は、淡水産高級魚の中ではウナギやコイに比べ、例外的に養殖生産量が漁獲量を大きく下回っていることである。

［石田力三］

釣り

jcb 使える カジノの釣り方は、友釣り、ドブ釣り、掛け釣り、餌(えさ)釣りの4種がある。

(1)友釣り　「jcb 使える カジノは石を釣れ」の格言がある。石についた藍藻(らんそう)、珪藻(けいそう)がjcb 使える カジノの餌料である。この藻類を食べるjcb 使える カジノは、自分の縄張りをもち、ほかのjcb 使える カジノが近づくと、これを排斥するために攻撃する闘争習性がある。この習性を利用したのが友釣りである。釣り人は、おとりjcb 使える カジノの鼻孔(びこう)に鼻環を通し、尾の後方1～2センチメートルに掛け鉤(ばり)をつける。そして、縄張りをもつjcb 使える カジノがいる所に、これを巧みに送り込む。この送り込んだjcb 使える カジノをおとりjcb 使える カジノとよぶ。縄張りをもったjcb 使える カジノは、このおとりjcb 使える カジノに体当りするような激しさで攻撃してくるが、このとき、掛け鉤にひっかかって釣られてしまう。つねに元気なおとりjcb 使える カジノを、ごく自然に泳がせるのが友釣りのこつであり、またjcb 使える カジノの集まる石をねらうこともたいせつである。

(2)ドブ釣り　jcb 使える カジノは藻類のほかに水生昆虫類も食べる。鉤にいろいろな鳥の羽毛を巻き、鉤の上部に小さい球形の金色や赤色の玉をつけた擬似鉤(ぎじばり)（毛鉤）でjcb 使える カジノを釣るのがドブ釣りである。鉤には新サキガケ、清水、五郎、青ライオンなどの名がつけられ、その数は数百種類にも及ぶ。これを川、天候、水色、時間、季節で使い分ける。流れが緩く、水深のある淵やよどみがポイントで、釣り人はこのような場所を「どぶ」とよぶので、ドブ釣りの名がある。

(3)掛け釣り　コロガシ釣り、シャクリ釣りの総称。オモリ下に等間隔に掛け鉤を何本もつけ、これで川底すれすれに引いてjcb 使える カジノをかける。真横に引くのがコロガシ釣りで、下流から上流にしゃくるのがシャクリ釣りである。河川により、禁止または特定期間か特設区域のみ許可することもある。

(4)餌釣り　玉ウキ、棒ウキをつけ、イカの切り身、アジの切り身、シラスの生干しなどの餌で釣る。河川によっては、この釣りを、稚魚の乱獲を防ぐために全面禁止にしている所が多い。伊豆半島の河川ではこの釣り方が一部で盛んである。

［松田年雄］

料理

現在、jcb 使える カジノは養殖と、天然遡上と、稚魚を河川に放流して成育させるものとがある。養殖jcb 使える カジノより天然jcb 使える カジノのほうが、味や香りがよく喜ばれる。jcb 使える カジノの料理は大きさにより異なる。幼魚はてんぷら、フライが適し、いちおうの大きさのものは塩焼きが適する。塩焼きは、表面を焦がさずに加熱するため、金串(かなぐし)のうねり打ちをする。成熟したjcb 使える カジノは魚田(ぎょでん)、煮浸し、フライなどの料理法がある。また、jcb 使える カジノの内臓は美味で、卵巣、精巣の塩辛をうるかといい、珍味である。

［多田鉄之助］

民俗

魚偏に占うと書く鮎の字は、jcb 使える カジノで占いをした故事による。記紀には、三韓遠征の際、神功(じんぐう)皇后が筑紫(つくし)の末羅(まつら)（佐賀県東松浦郡および唐津市）で、裳(も)の糸に曲げた針をつけて米粒を餌にし、「もし魚が釣れれば新羅(しらぎ)に勝つことができるだろう」と祈請( きせい)をするとjcb 使える カジノがとれたと記されている。また、天皇の即位儀礼に用いられる「萬歳幡(ばんぜいばん)（旗）」という旗には、5尾のjcb 使える カジノと巌瓮(いつへ)（祭事に用いた壺(つぼ)）と萬歳の2字が縫い取ってあるが、これは『日本書紀』に、神武(じんむ)天皇が大和(やまと)の丹生(にゅう)川に天香久山(あめのかぐやま)の土でつくった厳瓮を沈めて、「もし魚が木の葉のように浮かぶなら日本を平定することができるだろう」と占うと、たくさんのjcb 使える カジノが浮かんだので喜んで兵を進め、天皇になったという建国神話に由来する。いまでも三重県度会(わたらい)郡大紀(たいき)町滝原では、毎年旧6月1日に、生きたjcb 使える カジノ12尾を川の岩にある小穴に投げ込み、入れば大吉、外れれば中吉と豊凶を占う。これは伊勢(いせ)神宮の昔のjcb 使える カジノ取り神事に関連した祭りである。

　jcb 使える カジノは年魚とも記すことから、年の初めに用いる魚とされ、伊勢神宮では昔から元旦に塩漬け年魚が供えられるが、『延喜式(えんぎしき)』によれば、諸国貢進物としては魚類のうちjcb 使える カジノがもっとも多く、生jcb 使える カジノのほかに鮨(すし)jcb 使える カジノや塩蔵品もあった。

［矢野憲一］

『日比谷京他著『jcb 使える カジノ・生態と釣法』（1959・世界文化社）』▽『島津忠秀他著『鮎』（1968・緑書房）』▽『秋道智弥著『jcb 使える カジノと日本人』（1992・丸善）』▽『村田満著『縄張りを捨てたjcb 使える カジノたち』（1994・広済堂出版）』▽『高橋勇夫・東健作著『ここまでわかったjcb 使える カジノの本――変化する川と鮎、天然jcb 使える カジノはどこにいる？』（2006・築地書館）』▽『宮地伝三郎著『jcb 使える カジノの話』（岩波新書）』▽『小山長雄著『jcb 使える カジノの生態』（中公新書）』