カジノ 日本 語（読み）カジノ 日本 語

神秘的、呪術的な効果をもつと信じられていることば。たいてい定型化されており、これを唱えることによって幸運、幸福を招いたり、災禍を防ぐことができると考えられている。ときには敵に病気や死などの不幸を与えるために使われる。メラネシアではカジノ 日本 語が呪術行為の中心をなしており、たとえばトロブリアンド島では、メグワという語はカジノ 日本 語であるとともに呪術一般をもさし、なにかをしようとするときは、ほとんどかならずカジノ 日本 語が唱えられる。戦争に行くときには槍(やり)の穂先にカジノ 日本 語をかけて切れをよくし、盾には敵の槍が突き入らないようにカジノ 日本 語をかける。主作物であるヤムイモはカジノ 日本 語によって大きくりっぱなものになると考えている。彼らにとって重要なカジノ 日本 語をもつ遠洋航海に使うカヌーをつくるときも、カジノ 日本 語を唱えなければならない。カジノ 日本 語はそれぞれの目的によって数 多くの種類があり、人々はそれらを正確に覚えなければならない。一語でも誤って唱えると、効力を失うとされている。

　一般にカジノ 日本 語を唱えるこカジノ 日本 語呪術的行為の一部であり、カジノ 日本 語は単独では効果がなく、呪的 儀礼全体のなかで、ときには呪具を併用することによって、効力を生じると考えられている。しかし、カジノ 日本 語、儀礼全体、呪具のどれがもっとも重視されるかは、社会によって異なり、トロブリアンド島のようにメラネシアの多くではカジノ 日本 語が重視され、一語一句正確に唱えることが要求される。アフリカではむしろ儀礼全体、あるいは呪具が強調されることが多く、カジノ 日本 語もたいてい唱えられるが、ことばの一部を変えてもよいとされることが少なくない。カジノ 日本 語に対する信仰は、ことばのもつ力に対する信仰に基づいている。またカジノ 日本 語は、神秘的であればあるほど効力をもつと考えられるので、カジノ 日本 語を秘密にしたり、カジノ 日本 語のことばも、日常では使わない古いことばであったり、難解なことばであったりする。日本の民間信仰でしばしば使われるカジノ 日本 語の「アビラウンケンソワカ」は本来仏教のことば「阿卑羅吽欠莎婆訶」であるが、ほとんどの人はそのカジノ 日本 語を知らずに使っているのであり、むしろ「ちちんぷいぷい」と同じように、ことばのカジノ 日本 語が不明であるということが、このことばに神秘性を与え、効力があると考えるのである。

［板橋作美］