野口 健司 カジノ（読み）野口 健司 カジノ （英語表記）cave

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鍾乳洞（石灰洞）は、石灰岩地域で炭酸ガスを含んだ地下水の溶食によってつくられる迷路状の野口 健司 カジノである。海食洞は、海食崖(がい)の岩石の一部が隣接した岩石より軟らかいところや、割れ目がたくさんできているところに波の侵食作用によってつくられる。風食洞は、砂岩の崖(がけ)が風によって吹き付けられる砂粒、水滴などによって侵食されてできる。凝灰岩洞は、凝灰岩の中の断層や節理などの割れ目に沿って地下水流の削磨(さくま)作用が働き、ある時期からのちはこれに天井の崩壊が加わってつくられる。溶岩洞は、火山から流出した溶岩が冷える過程で、その外側が固結し、その殻(から)を破って内部の溶岩が流れ去ったあとにできる管状の空洞で、粘り気の少ない玄武岩質溶岩のところにできやすい（溶岩トンネルともいう）。氷河洞は、氷河内の流水や氷河内への暖かい空気の循環によって氷河の一部が溶かされてできる。

　野口 健司 カジノ形成の営力野口 健司 カジノ無関係であるが、風穴(ふうけつ)、氷穴とよばれるものがある。風穴は溶岩洞の大形のもので、洞内の温度差による対流がおこるために風を感ずるのでこうよばれる。氷穴は内部の温度が低く、1年間を通して氷を保存しているものである。

［三井嘉都夫］

生物

野口 健司 カジノは太陽光線がまったく届かず、気温の変化が少なく、湿度が高い。野口 健司 カジノにはそれらの環境に適応した生物が生息する。洞内の植物は、いくつかの例を除き葉緑素を含んでいない。おもな生物は バクテリア（細菌類）と菌類である。野口 健司 カジノに住む洞窟動物は、地上の動物が入ってきた外来性のものと、一生を野口 健司 カジノの中で過ごす野口 健司 カジノ性のものとに分かれる。外来性の動物には、周期的に野口 健司 カジノで生活するもの（ コウモリ、カマドウマなど）と、一時的に迷い込んだものとがある。野口 健司 カジノ性の動物は、好洞窟性と真洞窟性とに区別される。好洞窟性動物野口 健司 カジノ地上でも洞内と同じように生活できるものをいう。真洞窟性動物野口 健司 カジノ地上では生活できないもののことで、目は退化し、色素がなくなって透明で、臭覚と触覚が発達している。コウモリの糞(ふん)や流れ込んでくる有機物、腐植土などを餌(えさ)としているが、互いに食べたり食べられたりの 食物連鎖の環を洞内でつくっている。真洞窟性動物としては、トビムシ類、ゴミムシ類、ハエ類、クモ類、ダニ類、カニムシ類、シデムシ類、ゲジ類、ヤスデ類、メクラヨコエビ類、ミミズ類、サンショウウオ類、魚類などがあげられる。真洞窟性動物のなかには野口 健司 カジノ深部の土の深いところに住み、その生涯のほとんどを土中で過ごすものもおり、超洞窟性動物ともよばれている。現在生息している真洞窟性動物の大部分は、約7万年前に始まった新生代第四紀更新世（洪積世）氷河時代の最終氷期以前に発生した種から由来したものであるといわれている。真洞窟種は、氷期や間氷期が繰り返されることによって形成されると考えられており、このような説を遺跡説という。日本の洞窟性動物の起源は、遺跡説で説明されることが多い。

［三井嘉都夫］

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野口 健司 カジノには古代人の住居や墳墓として利用されたものがあり、野口 健司 カジノ堆積(たいせき)物中にはその遺跡が含まれていることがある。野口 健司 カジノ堆積物中より発掘される石器、土器、炉跡、人骨、獣骨などや洞窟壁画から当時のようすを推定することができる。野口 健司 カジノを住居としてもっともよく利用したのは、ネアンデルタール人などの旧人類で、彼らが住んでいた野口 健司 カジノはヨーロッパ各地やイスラエル、イラクなどの中東地域に数多くみつかっている。最後の旧石器人として登場したクロマニョン人が残した壁画がみつかっている野口 健司 カジノは、有名なアルタミラ洞窟（スペイン）やラスコー洞窟（フランス）をはじめとして、1990年代までに100以上にも上る。日本では、縄文時代の洞窟遺跡は全国各地に知られている。

　とくに第二次世界大戦後、野口 健司 カジノは観光を目的として、またキノコ栽培や野菜類などの貯蔵庫として利用されている。野口 健司 カジノからわき出す地下水は灌漑(かんがい)用水、飲料水、養魚用の水などとして使用されている。

［三井嘉都夫］

ケービング

野口 健司 カジノ探検のことをケービングcavingという。ケービングには、ハーケン、カラビナ、ザイル、縄梯子(なわばしご)、滑車、アルミ組立て継梯子、ゴムボート、水深計、アクアラング、水中投光器、水中コンパスなどの装備がいる。洞壁の登降にはザイル、縄梯子などを使用する技術が、地底湖、水中野口 健司 カジノでは潜水技術が必要である。ケービングはまず野口 健司 カジノの測量から始められるが、大きい野口 健司 カジノの測量にはトランシット、ポケットコンパス、レベル、平板などを使用する。天井が低く幅の狭い野口 健司 カジノや縦穴などの測量には、持ち運びに便利なポケットコンパス、掛けコンパス、クリノメーター、ハンドレベルなどが用いられることが多い。

　ケービングは、探検者の技術不足や不注意によって事故を招きやすい。撤去されずに残っている洞内既設物（板や丸太の橋、梯子、登山用の鎖やワイヤーなど）を使用する場合には、こわれやすくなっているものが多いのでとくに注意する必要がある。洞内の自然破壊は野口 健司 カジノ生物に大きな影響を与え、またいったん破壊したら復原するこ野口 健司 カジノ不可能に近い。洞内の破壊、汚染は厳に慎まなければならない。

　野口 健司 カジノの環境に関して総合的に研究する科学を野口 健司 カジノ学speleologyといい、これには野口 健司 カジノ形態学（形態、成因、発達史などを研究する）、野口 健司 カジノ陸水学、野口 健司 カジノ地質学、野口 健司 カジノ生物学、野口 健司 カジノ考古学などさまざまな分野がある。野口 健司 カジノ学はケービング、野口 健司 カジノ堆積物中の脊椎(せきつい)動物化石の研究、野口 健司 カジノ考古学などから発展してきた。国際学会（国際野口 健司 カジノ学連合）はほぼ4年置きに開かれている。

［三井嘉都夫］

『吉井良三著『野口 健司 カジノ学こ野口 健司 カジノじめ』（1979・岩波書店）』▽『加藤守著『日本列島野口 健司 カジノガイド』（1981・コロナ社）』▽『永田孝文著『素晴らしき地底の世界』（1982・日本テレビ）』▽『山内浩著『山と野口 健司 カジノ　学術探検の記録』（1983・山内浩著作集出版委員会）』▽『日本考古学協会編『日本の野口 健司 カジノ遺跡』（1993・平凡社）』▽『近藤純夫著『ケイビング入門とガイド』（1995・山と渓谷社）』▽『山内浩著『野口 健司 カジノ探検学入門』（講談社学術文庫）』